2026.08.26
こんにちは!街の屋根やさん春日部店です。 屋根のひび割れは、スレート屋根表面の劣化やシーリングの傷みが主な原因です。今回は築20年のお宅での部分補修事例をもとに、原因と直し方の考え方をご紹介します。状態により対応は変わるため、まずは現地確認をおすすめします。 目次 【表示】 【非…
こんにちは!街の屋根やさん春日部店です。
以前屋根を塗装されたお住まいで雨漏りが発生し、現地調査を行いました。
塗膜がシングル材同士の重なり部分を密着させたことで水の逃げ道が塞がれ、毛細管現象によって水が引き込まれていたのではないかと判断しました。
野地板の一部を補修したうえで、ガルテクトによる屋根カバー工事を実施。
実施工金額は約160万円、工期は2日間でした。
春日部市にお住まいのお客様より、「数年前に屋根を塗装してもらったが、最近になって雨漏りが出てきた」とのご相談をいただきました。
築20年以上の木造2階建てで、屋根はアスファルトシングル葺きです。
以前の塗装工事以降、特に大きな不具合はなかったとのことでしたが、天井裏の点検を希望されたため現地調査へ伺いました。
一度きちんと塗装をしたはずなのに、また屋根の工事になるかもしれない…
お客様にとっては、その点が一番気がかりだったようです。
調査スタッフとしても、まずは「本当にもう一度大掛かりな工事が必要なのか」を、見た目の印象だけで決めつけないよう慎重に確認するところから始めました。
調査では屋根表面を確認したところ、シングルのつなぎ目にひび割れと、過去に補修で使われたと見られるシーリングの跡が見つかりました。
あわせて小屋裏を確認すると、野地板の広い範囲に茶褐色の染みが広がっており、雨水が繰り返し侵入していたことがうかがえました。
今回は、以前の塗装がシングル材同士の重なり部分を密着させたことで、本来の水の逃げ道が塞がれ、毛細管現象によって水が引き込まれていたのではないかと判断しました。
シングル系の屋根材は本来、重なり部分にわずかな隙間があり、そこから伝った雨水が下へ流れていく構造になっています。
しかし、今回のように屋根全体を塗装すると、この重なり部分にも塗膜が入り込み、材同士が固着してしまうことがあります。
すると水の流れる経路が変わり、隙間に水分が留まりやすくなることで、毛細管現象により屋根材の下側へ水が引き込まれるケースがあります。
室内側のご相談内容と、小屋裏で確認した染みの範囲、屋根表面のひび割れ・補修跡の位置関係が一致していたため、この経路からの浸水を主な原因と判断しました。
なお、既存屋根を解体した際には、野地板の一部に腐食と穴あきが直接確認できましたが、これは長期間にわたり水分が滞留した結果と考えられます。
実際に小屋裏を覗いたとき、想像していたよりも染みの範囲が広がっており、正直なところ少し驚きました。
ただ、慌てて結論を出すのではなく、屋根の上のひび割れ位置や補修跡と照らし合わせながら、一つひとつ確認を重ねて今回の判断に至っています。
| 選択肢 | 今回の判断 |
| 部分補修 | シングル同士の癒着は屋根全体で起きている可能性があり、一部だけ補修しても他の箇所で再発するリスクが残るため見送りました |
| 再塗装 | 今回の雨漏りのきっかけが塗装であったため、再度塗装を重ねることは同じ経路を塞ぐリスクを高めると判断し、不採用としました |
| 屋根カバー工事(採用) | 野地板の腐食は解体調査の範囲では一部にとどまり、既存の下地を活かせる状態だったため、腐食箇所のみ補修したうえでカバー工事を選択しました |
| 葺き替え | 野地板全体を交換する必要があるほどの広範囲な劣化ではなかったため、今回は葺き替えまでは必要ないと判断しました |

今回は調査時から完了まで計51枚の写真を撮影しました。
野地板の腐食箇所や防水紙の重なり具合など、仕上がってしまうと見えなくなる部分も記録しているため、工程の確認資料としてお客様にもご覧いただいています。
工事が完了したことをお伝えすると、お客様は「これでもう天井のシミを気にしなくて済むんですね」と、少しほっとされたご様子でした。
雨の日のたびに気になっていた不安が、少しでも軽くなったのであれば何よりです。
| 項目 | 今回の施工事例 |
| エリア | 春日部市 |
| 建物 | 木造2階建て・築20年以上 |
| 施工面積 | 60.2㎡ |
| 工事内容 | 屋根カバー工事(野地板1部補修含む) |
| 使用材料 | ガルテクト |
| 実施工事金額 | 約1,600,000円 |
| 工期 | 2日 |
※2026年9月時点の本施工事例の実績金額です。
実際の工事費用は屋根面積・形状・使用材料・施工条件などによって異なります。
屋根カバー工事の費用は、屋根面積・形状・使用材料・役物量・足場条件などによって変動します。
特に今回のように下地補修が必要な場合は、補修範囲によっても金額が変わってきます。
「工事を頼むかはまだ決めていない」という段階でも構いません。
天井のシミや屋根の写真を見てほしいだけでもご相談いただけます。
まずは築年数や気になる症状をお聞かせいただき、費用感の目安をお伝えすることも可能です。
ご希望があれば、現地調査も承ります。
この記事の監修:山下流勢(一級建築板金技能士)/街の屋根やさん春日部店
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