2026.09.15
こんにちは!街の屋根やさん春日部店です。本記事は、一級建築板金技能士の山下流勢が現地調査・施工を担当した事例です。色褪せた古い屋根は、塗膜の劣化が進んでいるサインです。劣化が進むと屋根材自体がもろくなり、地震の揺れでひび割れや破損が起きやすくなります。築30年を超えたら、葺き替え…
こんにちは!街の屋根やさん春日部店です。
今回は加須市の築29年・木造2階建て、屋根面積96㎡のお住まいです。
屋根面3面の色あせと隅棟板金の釘の浮きを確認し、屋根材と板金役物の経年劣化が全体に進んだ状態と判断。
スーパーガルテクトによる屋根葺き替え工事を行いました。
費用目安は約150〜180万円、工期は5日です。
ご相談は「雨漏りはしていないが、屋根が古くなってきたので新しくしたい」という内容でした。
ご近所の工事を見て気になり、ご自宅の屋根を2階の窓から見たところ、全体的に色が抜けて見えたことがきっかけだったそうです。
お住まいは築29年の木造2階建て。
屋根は化粧スレートで、築15年のときに一度塗装をされており、そこから14年が経過していました。
お客様が気にされていたのは、次の2点でした。
「まだ困っていないのに工事を勧められるのでは」というお気持ちもあったため、まずは現地調査で屋根の状態だけを確認し、判断材料をお渡しするところから始めました。
調査日は2026年6月12日です。
今回は、屋根材と板金役物の経年劣化が屋根全体に進んだことを、主な要因と判断しました。
特定の1か所が傷んだのではなく、屋根面3面と隅棟・棟の板金が同じ時期に劣化していた点が判断の決め手です。
現場で確認したのは、次の3点です。
➡️① 屋根面3面でスレート表面の塗膜劣化と小口の欠け
手で触れると細かい粉が付く状態で、屋根材の端(小口)に小さな欠けが点在していました。
1面だけでなく、方位の異なる3面で同じ状態が出ていました。
➡️② 隅棟板金で釘の浮きを確認
隅棟部の板金を固定している釘のうち12本が頭を出している状態でした。
板金は温度変化で伸縮するため、年数とともに固定部がゆるむことがあります。
✅③ 棟板金の継ぎ目でシーリングの切れ
継ぎ目を埋めていたシーリング材が痩せ、切れている箇所がありました。
室内側については、天井・壁ともに水跡やシミは確認されませんでした。
つまり今回は「雨漏りが起きている家」ではなく、「屋根材の保護性能が落ちてきた家」です。
この違いは工事の選び方に直結します。
なお、屋根材の内部状態については既存の屋根材を残したまま断定できるものではないため、今回は表面から確認できた劣化と、塗装から14年という経過年数の範囲で判断しています。
この状態を放置した場合、小口の欠けが広がったり、板金の固定がさらにゆるんで強風時にあおられやすくなる可能性があります。
今の段階では雨漏りにつながる兆候は確認されていませんが、劣化が進む前に手を打つほうが、結果として工事範囲を小さく抑えられる場合があります。
| 部分補修 | 採用せず | 劣化が隅棟1か所ではなく、屋根面3面+棟・隅棟に分散。補修箇所が多く、数年内に別の箇所でご依頼が発生する可能性が高い |
| 塗装 | 採用せず | スレート小口の欠けと板金の釘の浮きは、塗膜を重ねても形状や固定力が戻る不具合ではない |
| カバー工事 | 採用せず | 既存の屋根材を残す分、次回工事時にその撤去費が繰り越される。今回は長く住み続けるご予定のため、その点をご説明のうえ選択外に |
| 屋根葺き替え工事 | 採用 | 屋根材と防水紙、板金役物を新しい構成でそろえられ、今後のメンテナンス時期を一本化できる |
今回は「築29年だから葺き替え」という単純な判断ではありません。
屋根面3面の塗膜劣化と、隅棟板金の釘の浮きという性質の違う2種類の劣化が同時に出ていたこと、そして今後20年単位で住み続けるご予定であることを確認したうえで、屋根葺き替え工事をご提案しました。
もし劣化が隅棟1か所に限られていれば、板金だけの交換をご提案していました。
屋根面の色あせだけで小口の欠けがなければ、塗装という選択も成り立ちます。
今回のお住まいは、その両方が同時に進んでいた点が判断の分かれ目でした。
屋根面全体に防水紙(ルーフラミテクトEX)を敷設しました。
屋根材の下に入る層で、完成後は見えなくなる部分です。
今回の現場で注意したのは、寄棟屋根の隅部です。
屋根面が三角形に絞られていく形状のため、平場と同じ感覚で進めると端部で重ねの形が乱れます。
隅部は一枚ずつ形状を合わせながら納めました。
棟部には換気部材のベースを取り付けました。
屋根内部にこもった熱や湿気が棟から抜ける経路をつくる部材です。
屋根を一度新しくするタイミングでしか設置しにくいため、今回のように屋根全体を扱う工事に合わせて組み込んでいます。
隅棟が4本ある寄棟屋根では、棟と隅棟が交わる頂点が最も納まりの難しい部分になります。
ここは板金を現場で加工し、水の流れる方向を意識して重ね順を決めました。

今回は施工前から完了まで計92枚を撮影しました。
屋根工事は、お客様がご自身で確認しにくい場所での作業になります。
特に防水紙の敷設や棟まわりの部材設置は、屋根材を葺いたあとは見えなくなる部分です。
そのため、工程ごとに写真を残し、工事後にまとめてご覧いただけるようにしています。
お客様には工事中も日ごとに進捗写真をお渡ししました。
工事後は、屋根の状態を気にせず過ごせるようになったご様子でした。
今回の96㎡の屋根葺き替え工事は、費用目安約150〜180万円、工期5日でした。
寄棟屋根で隅棟が4本あり、板金役物の加工量が多い条件での目安です。
屋根葺き替え工事の費用は、屋根面積・形状・使用材料・役物量・足場条件などによって変動します。
同じ面積でも、切妻のように面がシンプルな屋根と、今回のように隅棟が複数ある寄棟屋根では、必要な役物の量と手間が変わります。
| エリア | 埼玉県加須市 |
| 建物 | 木造2階建て |
| 築年数 | 築29年 |
| 工事内容 | 屋根葺き替え工事 |
| 使用材料 | スーパーガルテクト |
| 費用帯(目安) | 約150〜180万円 |
| 工期 | 5日 |
※2026年9月時点の目安です。屋根の状態・面積により変動します。
屋根の工事は金額の幅が見えにくく、「いくらかかるのか分からないまま相談するのが不安」というお気持ちは自然なことだと思います。
実際、今回のお客様も最初は金額の見当がつかないところからのご相談でした。
面積と屋根形状、現在の状態が分かれば、おおよその費用感はお伝えできます。
「工事を頼むかはまだ決めていない」という段階でも構いません。
ご相談は次の順番で、負担の少ないところから始めていただけます。
「うちもそろそろかもしれない」という段階のご相談を、いつもお受けしています。
屋根葺き替え・屋根カバー工事の施工事例一覧はこちら
屋根葺き替え工事の初心者ガイド!おすすめの屋根材や費用・後悔しないためのポイント
この記事の監修:山下流勢(一級建築板金技能士)/街の屋根やさん春日部店
街の屋根やさんご紹介
街の屋根やさん春日部店の実績・ブログ
会社情報
屋根工事メニュー・料金について
屋根工事・屋根リフォームに関する知識
Copyright © 2016-2026 街の屋根やさん All Rights Reserved.